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高山きゅうり栽培講習会の開催
要約
普及指導課では「高山きゅうりの会」の生産者を対象に「高山きゅうり」の良品生産のための栽培講習会を開催しました。
1.ねらいと背景
「高山きゅうり」は、100年以上前から高山村の生産者によって自家採種され生産が続けられてきた伝統野菜です。1本が450グラム~500グラムと一般のきゅうりより大きく、みずみずしさと歯ざわりの良さが特徴です。
この「高山きゅうり」を地域の特産品にするため設立された「高山きゅうりの会」では、ネット栽培により果実の着色むらを減らすなど、良品生産に務めています。今年は、生産者が10名から12名に増えており、基本技術の徹底と品質向上に務めるため栽培講習会を開催しました。
2.取り組み成果
7月13日に5名の生産者が参加し、誘引、樹勢管理、病害虫対策等について講習を行いました。有機栽培生産者あるいは有機栽培を目指す生産者が多いことから、耕種的な病害虫対策も交えた内容となりました。また、こまめな葉かきと摘芯、追肥により、収穫盛期の草勢を維持し、良品生産することを周知しました。
3.今後の方向
講習会と同時に開催された情報交換会では、流通関係から3名の担当者が参加し、有意義な意見交換が行われました。今回の意見交換を基に、今年は販売ラベルに高山きゅうりのレシピを紹介するQRコードを添付することが検討されています。また、GI認証を申請中ですが、農林水産省の指摘に基づき承認のための体制整備を進めています。普及指導課では、今後も生産面と体制整備の両面から「高山きゅうりの会」の取組を支援し、「高山きゅうり」のブランド力向上を図ります。
高山きゅうり
ほ場での講習会の様子